AHA、BHAって何?それぞれの効果と違いを解説

美容/成分

AHA、BHAって何?それぞれの効果と違いを解説

スキンケア製品を選ぶとき、「AHA」と「BHA」という成分をパッケージで見かけたことはありませんか?これらの成分は効果的な角質ケア成分として人気ですが、正しい選び方を知らないと肌トラブルを招くこともあります。この記事では、AHAとBHAの違い、効果、そして自分の肌タイプに合った選び方について詳しく解説します。

AHA(アルファヒドロキシ酸)とは?肌表面に働きかける水溶性の酸

AHAは「アルファヒドロキシ酸」の略称で、主に果物や乳製品に含まれる天然由来の水溶性酸です。水に溶けやすい特性があるため、主に肌の表面でその効果を発揮します。

代表的なAHAの種類と特徴

  • グリコール酸(サトウキビ由来):分子が小さく浸透力が高い、即効性あり
  • 乳酸(牛乳由来):保湿効果も高く、敏感肌でも使いやすい
  • リンゴ酸(リンゴ由来):マイルドな作用で肌のトーンを整える
  • クエン酸(柑橘類由来):ビタミンCの働きをサポート

AHAの4つの主要効果

  1. 角質の除去:古い角質細胞間の結合を緩め、自然な角質ケアを促進
  2. 肌のターンオーバー促進:28日周期の肌サイクルを健康的に保つ
  3. 保湿力の向上:角質層の水分保持能力を高める
  4. 肌のきめ改善:表面の凹凸を減らし、滑らかで明るい肌へ

AHAが特に効果的な肌悩み

  • 乾燥肌や粉ふき肌
  • 紫外線によるダメージ肌
  • くすみや肌のトーンの不均一
  • 小じわや細かいシワ
  • 年齢肌のハリ不足

BHA(ベータヒドロキシ酸)とは?毛穴の奥まで届く油溶性の酸

BHAは「ベータヒドロキシ酸」の略で、スキンケア製品では主にサリチル酸を指します。油に溶けやすい特性があり、皮脂の多い肌や毛穴トラブルに効果的です。

BHAの5つの主要効果

  1. 毛穴洗浄効果:油分に溶けやすいため、毛穴内部の皮脂や汚れを溶かし出す
  2. 抗炎症作用:赤みや腫れを抑える効果がある
  3. 抗菌作用:ニキビの原因菌(アクネ菌)の繁殖を抑制
  4. 角質除去効果:AHAよりマイルドに古い角質を取り除く
  5. 毛穴収れん効果:余分な皮脂を抑え、毛穴を引き締める

BHAが特に効果的な肌悩み

  • 脂性肌やTゾーンのべたつき
  • ニキビや吹き出物の繰り返し
  • 毛穴の黒ずみや詰まり
  • いちご鼻や毛穴の開き
  • 肌荒れや炎症を伴う肌トラブル

AHAとBHAの違い:あなたの肌に合うのはどっち?

特性 AHA BHA
溶解性 水溶性(水に溶けやすい) 油溶性(油に溶けやすい)
作用部位 主に肌表面 肌表面と毛穴の内部
浸透力 表面のみ 毛穴の奥まで
適した肌質 乾燥肌、普通肌、くすみ肌 脂性肌、混合肌、ニキビ肌
代表的な成分 グリコール酸、乳酸 サリチル酸
主な効果 くすみ改善、肌のきめ向上、小じわケア 毛穴ケア、皮脂制御、ニキビ予防
pHレベル 3.0~4.0 3.0~4.0
刺激性 濃度によっては刺激を感じる場合がある 比較的マイルドで敏感肌にも使用可能

AHAとBHA製品の効果的な使い方:初心者向けガイド

使用前に知っておくべき注意点

  • 濃度から選ぶ:初心者は低濃度(AHAは5%以下、BHAは0.5〜1%)から始める
  • パッチテスト必須:新しい製品は必ず二の腕内側などでテストしてから顔に使用
  • 日焼け止めは必須:特にAHAは肌を紫外線に敏感にするため、SPF30以上を使用
  • 使用頻度:週1〜2回から始め、肌の反応を見ながら徐々に増やす

肌タイプ別おすすめの選び方

  1. 乾燥肌の方:保湿効果のある乳酸を含むAHA製品がおすすめ
  2. 脂性肌の方:毛穴の奥まで働くBHA製品が効果的
  3. 混合肌の方:Tゾーンにはサリチル酸(BHA)、頬には乳酸(AHA)と部位別に使い分け
  4. 敏感肌の方:マンデル酸などのマイルドなAHAか、低濃度のBHA製品を選択
  5. ニキビ肌の方:抗炎症作用のあるBHAが第一選択

よくある質問と回答

Q: AHAとBHAは一緒に使っても大丈夫?
A: 肌の状態に合わせて別々の日に使い分けるのが初心者には安全です。慣れてきたら朝BHA、夜AHAといった使い分けも可能です。

Q: ピーリング効果はどのくらいで実感できる?
A: 個人差がありますが、一般的にAHAは2〜4週間、BHAは4〜6週間程度で効果を実感できる方が多いです。

Q: 妊娠中でも使用できる?
A: 妊娠中は特にBHAの使用は避け、医師に相談することをおすすめします。AHAも濃度の高いものは避けるべきです。

まとめ:あなたの肌に最適な選択を

AHAとBHAはどちらも優れた角質ケア成分ですが、その特性は大きく異なります。肌悩みや肌質に合わせて正しく選ぶことで、効果的なスキンケアが可能になります。低濃度から始め、肌の反応を見ながら徐々に取り入れていくことが成功への鍵です。ぜひあなたのスキンケアルーティンに取り入れて、より健やかで美しい肌を目指しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました